行きつけの美容院のＳ氏は結構なミステリ好きです。最近伊坂幸太郎にハマってて、お気に入りは『死神の精度』と『グラスホッパー』との事。
んじゃ『魔王』はどうでした？と聞いてみたところ、

「難しいっスね」

思いっ切り苦笑で返されました。

・・・ですよねー。

私「でもあれ漫画になってるんですよ」
Ｓ「マジっスか」
私「しかもサンデーです」
Ｓ「マジっスか」
私「この前終わりましたけどね・・・」
Ｓ「マジっスか・・・」

Ｓ氏のボキャブラリーはシンプルです。

Ｓ「でもアレ、登場人物オッサンばっかりやないですか」
私「だから主人公とかは高校生になってます」
Ｓ「高校生が政治家と対決するんスか」
私「あ、いや犬養さんも政治家じゃなくてカリスマ青年っていうか」
Ｓ「高校生なのに競馬やるんスか」
私「いえ、そこは岩西さんと蝉さんがね」
Ｓ「蝉って『グラスホッパー』やないですか」

ああそうかそこから説明が必要なのか。面倒だなあ。(ウキウキ)

私「色んなのが混ざってるんですよ。鯨とか押し屋とかも出てきます」
Ｓ「んじゃ、マスターも高校生なんスね」
私「オッサンです」

原作は知ってるのに漫画版を知らないという人は初めてなので、イチイチ反応が新鮮で面白かったです。
次までに漫画も読んでおくという条件の下に次回予約をしてきました。

Ｓ「ところでサクラコさん。ファシズムって何ですか？」

・・・なんでそういう事を私に訊くかな。

≪ たいやきやいた

長い物を巻く話。 ≫