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追悼:氷室冴子
2008.06.07 01:22
初めて読んだのは「ざ・ちぇんじ!」。小学生だった。
平安朝を舞台にした双子男女の入れ替わりコメディ、こんな設定の古典が原作なんてあり得ねぇ!と思いつつ、勢いで原典の「とりかへばや」も読んだ。(こちらはあんま面白くなかったけど)
世界最古のSFが「竹取物語」であり、世界最古の恋愛小説が「源氏物語」だということもこの頃知った。幼心にも、日本文学を誇りに思った。
大分後になって漫画化された時、それがイメージぴったりだったのに驚いた。・・・というか、地文のひとつひとつまで丁寧に再現して全く原作を逸脱せず、かつ十二単のようなめんどくさいビジュアルまで丁寧に起こさなければならない、漫画家という職業の大変さを感じた。(あの再現率の高さは、そうでないと原作ファンが納得しなかったんじゃないかと思われる)
「シンデレラ迷宮」「シンデレラミステリー」は、何故か続編の「ミステリー」から読んだ。
「ミステリー」の利根は、いらん事に首を突っ込んでは引っ掻き回す厄介な子だと思ったので、あんまり好きじゃなかった。緋色のオディールが好きだった。
「迷宮」を読んで、覆された。オディールが好きなのは変わらなかったけど。
「なぎさボーイ」「多恵子ガール」
どっちも読んだはずだけどイマイチ印象が薄い。なぎさ視点ではそうでもなかったのに、多恵子側から見たなぎさはただの男のガキで、あまり好きになれなかったからだと思う。
一人称が「オレ」でも「おれ」でもなく「俺」だというこだわりを未だに覚えている。
「ジャパネスク」は途中で挫折した。けど、大好きだった。吉野君(よしののきみ)をしばらく「よしのくん」と読み違えていた。完結はしたんだろうか。気になる。
「雑居時代」「少女小説家は死なない!」「蕨丘物語」は、ひたすら周りに振り回される主人公にイライラした。イライラしつつ、最後は主人公と同じように『まぁいいか』と思わされて、なんだか悔しかった。
「クララ白書」~「アグネス白書」
当時、食わず嫌いだったオールドタイプのドーナツをコレの影響で初めて食べた。美味しかった。
寄宿舎への憧れは特に無かったけど、学校行事には憧れた。マッキー作「薔薇の花びらクッション」もほしかったけど、一番欲しかったのは、しーのお手製のひよこマスコットだった。
ユリウスのエピソードが一番好きだった・・・のは、単に黒猫モノだったからではない。と思いたい。
挿絵は、おさむちゃんじゃない方の人のが好きだった。
何度も何度も何度も読み返していたら、いつの間にかしーの達の歳を追い越していた。
もっとたくさんあると思ったんだけど、意外に少ないなぁ。
まあ、確かに「銀の海・・・」や「海がきこえる」みたいな中期以降の作品は読んでいないけど。
多分、一冊の本を何十回と読んだから、存在感が余計に大きいんだと思う。
13年前、地元を離れる時、それらは全部持ってきた。当時かけたカバーの色褪せもそのままに、少女時代からの友人として今でも本棚の中にある。
氷室冴子先生の御冥福をお祈り致します。
平安朝を舞台にした双子男女の入れ替わりコメディ、こんな設定の古典が原作なんてあり得ねぇ!と思いつつ、勢いで原典の「とりかへばや」も読んだ。(こちらはあんま面白くなかったけど)
世界最古のSFが「竹取物語」であり、世界最古の恋愛小説が「源氏物語」だということもこの頃知った。幼心にも、日本文学を誇りに思った。
大分後になって漫画化された時、それがイメージぴったりだったのに驚いた。・・・というか、地文のひとつひとつまで丁寧に再現して全く原作を逸脱せず、かつ十二単のようなめんどくさいビジュアルまで丁寧に起こさなければならない、漫画家という職業の大変さを感じた。(あの再現率の高さは、そうでないと原作ファンが納得しなかったんじゃないかと思われる)
「シンデレラ迷宮」「シンデレラミステリー」は、何故か続編の「ミステリー」から読んだ。
「ミステリー」の利根は、いらん事に首を突っ込んでは引っ掻き回す厄介な子だと思ったので、あんまり好きじゃなかった。緋色のオディールが好きだった。
「迷宮」を読んで、覆された。オディールが好きなのは変わらなかったけど。
「なぎさボーイ」「多恵子ガール」
どっちも読んだはずだけどイマイチ印象が薄い。なぎさ視点ではそうでもなかったのに、多恵子側から見たなぎさはただの男のガキで、あまり好きになれなかったからだと思う。
一人称が「オレ」でも「おれ」でもなく「俺」だというこだわりを未だに覚えている。
「ジャパネスク」は途中で挫折した。けど、大好きだった。吉野君(よしののきみ)をしばらく「よしのくん」と読み違えていた。完結はしたんだろうか。気になる。
「雑居時代」「少女小説家は死なない!」「蕨丘物語」は、ひたすら周りに振り回される主人公にイライラした。イライラしつつ、最後は主人公と同じように『まぁいいか』と思わされて、なんだか悔しかった。
「クララ白書」~「アグネス白書」
当時、食わず嫌いだったオールドタイプのドーナツをコレの影響で初めて食べた。美味しかった。
寄宿舎への憧れは特に無かったけど、学校行事には憧れた。マッキー作「薔薇の花びらクッション」もほしかったけど、一番欲しかったのは、しーのお手製のひよこマスコットだった。
ユリウスのエピソードが一番好きだった・・・のは、単に黒猫モノだったからではない。と思いたい。
挿絵は、おさむちゃんじゃない方の人のが好きだった。
何度も何度も何度も読み返していたら、いつの間にかしーの達の歳を追い越していた。
もっとたくさんあると思ったんだけど、意外に少ないなぁ。
まあ、確かに「銀の海・・・」や「海がきこえる」みたいな中期以降の作品は読んでいないけど。
多分、一冊の本を何十回と読んだから、存在感が余計に大きいんだと思う。
13年前、地元を離れる時、それらは全部持ってきた。当時かけたカバーの色褪せもそのままに、少女時代からの友人として今でも本棚の中にある。
氷室冴子先生の御冥福をお祈り致します。
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